RENT

31/12/14 09:01
ニューヨーク、イーストヴィレッジを舞台に若き芸術家の卵たちの1年間をエイズ、薬物中毒、同性愛、貧困などを背景に描きます。
3組のカップルが出てくるのですが、それぞれ同性愛、薬物中毒、エイズと問題を抱えています。
メインのカップルは元有望なロックミュージシャンで恋人とともに薬物中毒、エイズになり恋人は自殺、失意のうちに半年の薬物中毒治療施設から帰ってきて引きこもりになっているロジャーと、同じく薬物中毒とエイズを抱えながら前向きに生きようとするミミ。
グループはゲイのエンジェルのエイズによる死をきっかけにいったん崩壊しますが、グループを離れたミミを除いて1年後には再び友情を取り戻します。1年後のクリスマス・イブ、路上生活をしていて病状の悪化したミミが見つかり、再会したロジャーとミミはようやく素直にお互いに心を開くのですが・・・

エイズの恐怖、貧困、薬物中毒、人種問題といった現実の中で生きていこうとする若者の姿をリアルに描いています。パフォーマンスアーティストのモーリーン役でイディナ・メンゼルが出ていて、さすがに光ってますね。
2012年、ニューヨークでオフ・ブロードウェイでの公演を見てきました。オフ・ブロードウェイなんで役者さんたちはそれほど有名どころではないし、狭いステージに合わせた新しい演出だったんですがやっぱり生の公演はいいですね。前から2列目というかぶりつきだったこともあり、迫力満点でした。

国内でも日本語化されて何度か公演されています。2012年版は見に行きましたが、やはりエイズや薬物中毒といった背景が日本にはないのでなんだか普通の「愛の物語」みたいになっていてちょっと・・でした。2015年に再度日本語版の公演があるそうで、絶対見に行きます。