Memphis

31/12/14 10:41
2012年にチケット予約してニューヨークに行ったら「Last week」って看板が出てて、一瞬チケット無効かよ！と思ったらなんと千秋楽の公演でした。
はからずも割引価格で買ったチケットが記念すべき最終公演だなんて、まあこんなこともあるんですね。
さすがに最終公演ということで役者さんたちもやる気満々だし、当然観客もコアなファンが多いので大盛り上がりでした。ヒット曲が出るたんびに観客席総立ちで、何度も劇の進行が止まる場面も。
最後にスタッフ、オリジナルキャストも出てきて大騒ぎでした。

1950年代、黒人差別が強く残る南部、Memphisでは黒人と白人は住む地域だけではなく、ラジオ局まで違っていて、ラジオダイヤルの中心部分は白人の経営するラジオ局が占有、黒人は電波の隅っこで細々と自分たちの音楽を流していたそうです。そんな時代に白人でありながらブラックミュージックに魅せられて、伝道師のように若者に広めた実在のＤＪをモデルにした話です。
DVDでもステージを見ることができるのですが、なんといっても主人公ヒューイを演じたChad Kimballの怪演が印象的です。くねくね演技のためか神経を痛めたとかで、途中でAdam Pascalに替わったのですが、RENTでロジャー役をやったAdam Pascalは歌もうまいけど「変な白人」を演じるにはちょっとハンサムすぎるというか、真面目そうでちょっとイメージが合わないように思います。一方の主役、黒人女性シンガーのフェリシア役のMontego Gloverは、このスタイルのどこからこんな声が出るんだろうと感心するぐらいの声量で最高でした。

2015年、日本語版の公演があります。なぜか大阪公演がないみたいなんでわざわざ東京まで行く予定。あの迫力がどこまで再現できているか、注目です。